こんにちは。
TECNO Phantom X2Proを使い始めておおよそ半年が経過したので、長期使用を経てのレビューをしていきたいと思います。
スペック表
SoC | MediaTek Dimensity 9000 |
ディスプレイ | 6.8inch 120Hz AMOLED GORILLA GLASS VICTUS |
リアカメラ | 広角:50MP 1/1.3inch ISOCELL GNV 超広角:13MP 2.5倍望遠:50MP 1/2.76inch ISOCELL JN1 |
インカメラ | 広角:32MP |
RAM/ROM | 12GB/256GB |
バッテリー | 5160mAh 45W |
本体
横幅はGalaxy S22とほぼ同じで、縦幅はGalaxy Z Fold3 5Gより5~8mmほど大きいです。
横幅が他の大画面機種より小さいので持ちやすいです。また、ケースにあるカメラユニットの段差に指を置いて持つことができるので、スマホリング要らずとなっています。
ちなみに、カメラの段差は最大で3mm程度なので大きなカメラユニットを持っている割にはかなり薄いです。これは本機種で採用している伸縮可能なリトラクタブルポートレートレンズによるものと思います。
また、本体の厚さは8mmほどです。
本体重量は実測221gです。0.1インチ小さいiPhone15Pro Max(公称値)と同じ値なので特殊な機構を積んでる割には良いのではないでしょうか。
UI関連
顔認証によってカメラが起動しているとき、写真の位置に緑のランプが点灯するようになってます。
初期から入っている純正の壁紙は11種類あります。なお、端末起動時に動くLive壁紙はありません。
指紋認証のエフェクトは三種類から選ぶことができます。指紋認証自体も指を置いた後、1秒以内に認証されるので非常に快適です。
Always Onの表示はかなり凝っていて、画面点灯時に動くものが7種類、純正全部で37種類あります。この種類はHiOSのバージョン(これはHiOS12.0)によって異なるので、少し注意が必要です。
HiOSではホーム画面でのジェスチャーを設定し、通知センターを表示したりすることができます。
画像に写っているものですべての種類になります。
このほか、画面非点灯時などのジェスチャーもあったりするので、かなりカスタマイズすることができます。
この機種が優れている点として、Bluetoothの対応コーデックの多さです。Snapdragon Soundなどはありませんが、写真にあるコーデックだけでも8割方のイヤホンをハイレゾ級で再生できると思います。
バッテリー
バッテリーは5160mAhとあまり見ない容量をしています。
ブラウザ、X(旧Twitter)、Amazon Musicなどを約7時間程度使用して100%から40%くらいまで減ります。
また、原神を最高グラフィック(60fps設定)でロード終了から13分計測した場合、74%→67%減少しました。計測終了時のSoC周辺の温度は38~40℃でした。ゲームの動作は特に問題ありませんでした。
個人的にはバッテリー持ちに不満はないです。45W充電で40%から100%までおおよそ30分程度なので便利ではあると思います。
カメラについて
2.5倍望遠には業界初で唯一(2023/10/8現在)のレンズが伸縮するリトラクタブルポートレートレンズが搭載されています。展開する際、カシャン!と動作音がするので「おお!展開している!!」と今でも楽しくなってしまいます。
一方で、静かなカフェなどで写真を撮ろうとした際などでは、2.5倍以上を選択するとレンズの動作音がどうしてするので、シャッター音が出ずとも動作音が若干気になってしまう時もあります。
また、2.5倍は最短焦点距離が実測で48~50cmなため、物撮りに向かないという不満はあります。
そういった際は、私は広角の2倍デジタルズームで対応しています。
最大望遠の20倍でも50MPモード時ならば、ある程度は綺麗に撮ることができるので満足しています。しかし、OISが非搭載なこともあってか、高倍率ではしっかり構えていないとブレるのでつらさはあります。
先に書きましたが、TECNOは明かりが全くないような低照度にかなり弱いです。スペック上では問題ないのですが、カメラのナイトモードのシャッタースピードが他メーカーと比較してもかなり短いためだと考えます。
写真を見ても、Phantom X2Proの方が明らかにノイズが多いです。
しかし、作例でも載せますが明るい駅舎やイルミネーションなどを夜間に撮影する際は特に問題なく、綺麗に撮影できます。
超広角は13MPで、他機種と比較して勝るとも劣らない性能です。
難点といえば、超広角がわりと端にあるせいで、横に持った際に指が写ることが多々あることです。
インカメにはフラッシュが搭載されています。かなりまぶしい。
フラッシュだと明るすぎる時用なのか、画面全体が白く明るくなるモードもあります。
Phantom X2Proのインカメで撮った写真はかなり綺麗で、折り畳み機種のメインカメラで自撮りした時と劣らないレベルの写真が撮れます。※インカメの作例はありません。申し訳ないです…
夜景の作例(Pixel7との比較つき)
Pixel7が左、Phantom X2Proを右に(モバイル版では上、下)掲載していきます。
この写真はなぜかPixel7のほうでかなりノイズが出ています。たまたま撮影条件が苦手なものだったのでしょうか?
超広角はPixel7の方が若干映りが良いように見えます。ただ、HDRがPhantom X2Proの方がわずかに良くかかっていると思います。
どうやらナイトモードのHDR性能はPhantom X2Proの方がよいようです。Pixel7のほうでは白飛びしている電光掲示板などもPhantom X2Proでは少し写っているものが多いように見えます。
ノイズなどは基本的にPixel7の方が少ないように感じましたが、HDRに関してはTECNOの方が良いと感じたため、夜にライトアップしているものを撮る際は非常にきれいに撮れるのではないでしょうか。
そのほか作例
まとめ
- 良い点
- 唯一の伸縮式カメラ
- 素早い指紋認証
- 大きなバッテリー容量
- かなり良いカメラ性能
- インカメフラッシュ搭載
- 対応コーデックが多い
- かなり自由度の高いUI
- 悪い点
- 場合によって伸縮式カメラがうるさく感じるときも
- 本体設定で日本語がない&中国語フォント
- 低照度撮影に弱い
- ケースがほぼない(社外は2~4種のみ)
カメラ性能も高く、こういったフラッグシップには珍しくインカメにも力が入っており、非常に満足しています。言ってしまえばカメラ以外そこまで変わった端末でもないのですが、使いやすく、カメラの動作音を聞いた時の所有している満足感もあったり、何気に飽きない端末です。
私がスマホに興味を持ったきっかけがZenFone6だったことも飽きない理由なのかもしれません。
私としてはPhantom X2Proでここまで良いのだから、X3はどうなってしまうのか!?と今から楽しみでなりません。