こんにちは。
今回、TECNO CAMON30Premier 5Gを購入し、約2カ月ほど使ったので徹底的にレビューしていきたいと思います。
スペック
SoC | MediaTek Dimensity 8200 Ultimate |
Display | 6.77in AMOLED 120Hz |
Rear Camera | Main : 50MP OIS (IMX890) Ultra Wide : 50MP (ISOCELL JN1※1) 3× Periscope : 50MP (ISOCELL JN1※1) |
Front Camera | 50MP (Hynix Hi-5022Q※1) |
Memory | 12GB+512GB (12GBの仮想RAM有) |
Battery | 5000mAh (70W Charge) |
Wi-Fi | IEEE802.11ax (Wi-Fi6E) まで対応 |
Bluetooth Codecs※2 | LDAC・AAC・LHDC V5 LHDC V3・SBC |
※2 : Bluetooth Codec Changerにて確認
Dimensity8200 Ultraの他に、Sonyと共同開発した画像処理チップであるCXD5622GGを搭載しています。
また、SoCのDimensity8200 Ultimateですが、Antutuでの測定値などが8200Ultraに近く、その他搭載している端末がInfinix Zero40 5Gのみと思われるので、Transsion Holdings(伝音科技)用にリネームしたDimensity8200 Ultraなのかな?と思っています。
リアカメラの超広角はフルサイズ換算14mm、広角は23mm、3倍望遠は70mmとなっています。
本体カラーは、Hawaii Lava Black、Alps Snowy Silver、LOEWE Editionの三色あります。ここで、コラボしているLOEWEはドイツの電子機器メーカーである方のLOEWE(レーベ)です。
TECNOといえば、インカメフラッシュを搭載している印象が強いですが、本機種には非対応です。
これはかなり残念なポイントです….
箱・付属品
箱は、GalaxyやiPhoneなどと縦×横は同じようなサイズです。ただ、高さはそれらと比べると倍ほどあります。とはいえ、TECNOのスマホは今までPhantomシリーズばかり買っていたので、少し安っぽさがあるのは否めません。
付属品はSIMピン、充電器、ケーブル、ガラスフィルム、ケース、保証書などでした。近年のスマホにしては珍しくガラスフィルムが同梱されていました。TECNOのフィルムを確保するのに毎度苦労するのでこれは大変うれしいです。
今もこのフィルムを使っていますが、指滑りなども特に不満はなく、指紋もあまり目立たなく、十分使えます。
付属のケースは上、横ともに保護されるタイプで安心感があります。体感ですが、今までTECNOの付属ケースは3~5回脱着すると、ヒビが入ることが多かったです。しかし、CAMON30 Premierのケースはそのようなことが無く、すでに10回ほどは脱着させてますが、大丈夫そうです。
替えが効かない付属ケースが壊れると悲しくなるので、非常にうれしいです。
ケースを装着した状態。ケース背面はプラを外観のみ革風にしたものです。革ではないですが、滑りにくく、気に入っています。
しかし、Xiaomi14 Ultraと一緒にカバンに入れると、擦れて黄色の部分の塗装が若干削れたので扱いには注意が必要かもしれません(恐らく、カメラキットのデコレーションリングのせい)。
念のため、SIMピンの画像を載せておきます。これがTECNOのSIMピンの形ですよ!!!
特にロゴも刻印も無いのでクイズにされると難しいかもですね。
本体外観・ディスプレイ
背面はTECNO独自である、MagicSkin(防水フェイクレザー)であると思われます。
それ以外の箇所は、ほとんど金属製となっています。
上下のデュアルスピーカーとなっていて、以前のPhantom X2Proなどに比べて、音質がかなり向上していると感じます。また、Dolby Atomsのロゴが載ったスマホはCAMON30シリーズが初と思われます。
カメラ部分は隆起しています。カメラから音量ボタン周りにかけて、横方向にも傾斜があり、個人的にかなり好きなデザインです。
また、音量・電源ボタンは、iPhoneと同じ配置となっています。他のCAMON30シリーズは通常のAndroid系配置なのですが、Premierのみこの配置なのは謎です。
ペリスコープ。レンズの前にギザギザがありますが、撮影した感じでは光芒に特に影響は無く、丸ボケが良く出ます。
画面はフラットディスプレイで、ベゼルも細めです。指紋認証は下気味ですが、慣れれば問題ありません。
ベゼル幅は約1.3mmで他社ハイエンドとも引けを取らないのではないでしょうか?
画面輝度も以前の機種に比べて明るく、日中でも問題無いくらいです。
充電関係
昨年のPOVA5 Proより実装が開始された70W充電器です。
公式では0~100%まで45分で充電可能らしいです。実際に47%~100%まで、Smartモードで25~30分だったので、公称値通り充電できそうです。
充電中に、ロック画面で充電モードをLow-Temp(バッテリー温度を抑えるモード)、Smart(いわゆる通常時)、Hyper(急速充電モード)を選択可能です。設定からもLow-TempとSmartは選択できるようです。
ちなみにバッテリー持ちは結構良く、ブラウザやSNSなどのライトな使い方のみだと、夕方には45%程、旅行先などで一日中マップやブラウザを使い続けるなら、夕方には15~20%ほどになります。
今まで使ってきたTECNOのスマホの中では一番バッテリー持ちがいいです。
ライブ壁紙
あまり重視する人も少ないかもですが、HiOS14ではLIVE壁紙があります。
種類は色違いなどを除いて、大きく4種類です。
LIVE壁紙でなければ、さらに種類が増えるので選択肢が多く良いです。
リアカメラ
リアカメラは最大60倍までズームすることができますが、流石に粗くなるので、実用は30倍までだと思います。
綺麗に写真を撮りたいのであれば30倍以下が適当だと感じます。
画質以外にも、手振れが厳しく、40~60倍だと狙ったところを撮るのが非常に難しいです。
作例
Phantom X2Proより、明らかに夜間の性能が向上しています。以前より、夜間の綺麗な写真が撮れる確率が上がったように感じます。
田舎の夜道はアレですが、都会の夜景に関しては文句は特にないレベルになってます。
HDR性能も申し分なく、写真では黒潰れなどせず撮れています。
ポートレートモードでは食べ物は見た印象ほぼそのままで出力できている印象でした。
また、博物館のような暗めな室内では、ナイトモードを使用した方が綺麗に撮れます。
総評
- 良い点
- 良いバッテリー持ち
- なかなか良いカメラ性能
- TECNOにしては早い充電速度
- 悪い点
- 値段がミドルハイにしては高い(日本国内で入手するには)
- SoCがDimensity故のゲーム性能の低さ
- 30~60倍ズーム時の粗さ
- 夜景性能の低さ(他社フラッグシップ比較時)
Phantom X2Proなどのように尖ったスマホではなく、全体的に良いバランスでまとまったスマホだと感じました。これだけあれば、望遠が必要な場面以外ではカメラスマホも不要かなとも感じることが多かったです。
個人的に不満となるのが、やはりDimensity故のゲーム性能の低さです。そのほかには、Xiaomi14 Ultraなどと比較したときの夜景性能や望遠性能の低さくらいです。
それらを除いた場合、バッテリー持ちも良く、カメラ性能も上々とかなり良いスマホだと感じました。
しかし、日本で手に入れるには”まめこmobile”さんにて取り寄せしてもらう方法のみとなります。そうした場合、10万ほどになるので、そこまで支払ってこの機種を買う必要があるのかという疑問が生まれますが……
TECNOが好きならアリだとは思います。しかし、そうでないなら悲しいですがオススメはできません。
TECNOが気になっている人にもぜひ購入検討してもらいたい一台ではあります。
来年のCAMON40シリーズがどのようなものになるか、今から楽しみです。